家づくりブログ
本年も残すところあと4日となりました。
新型コロナウイルスに翻弄された一年でしたね。
決して悪いことばかりではありませんでしたが、
でもやはり悲しく辛く悔しい思いをされた方が多かったように思います。
一日も早いコロナ収束を祈り始めてから9か月以上・・・
来年こそは・・・!
新しい年が皆様にとって幸多き一年となりますように
さて2020年最後のブログです
「住まいから見つめる、防災」第七弾
家の中の地震対策と正しい避難方法についてお話しします。
地震大国ともいわれている日本。
世界の地震の約2割は日本の周辺で起きているといいます。
自分や家族の身の安全を守るために、
今からできる家の中での安全対策を再確認していきましょう。
1、家の中を安全にするための工夫
(1)家具の転倒を防ぐ
タンスや食器棚、本棚等の背の高い家具の転倒を防ぐには、
家具転倒防止器具を使って家具を固定します。
家具転倒防止器具には「L型金具」「ベルト式器具」「ポール式器具(つっぱり棒)」
「マット式(粘着性など)・ストッパー式」等の種類があります。
最も効果があるのはL型金具で、次いでベルト式、つっぱり棒、滑り止めマットとなります。
L型金具を使用できない場合でも、つっぱり棒とマットやストッパーを合わせて使うことで、
強度が増しL型金具と同等の効果を得られるので、参考にしてみてください。
また、定期点検を忘れずに行いましょう。
時間の経過によって、器具のねじが緩んだり、粘着性が弱くなっていくものもあります。
無防備な状態の就寝中の地震により、家具の下敷きになる被害が多くあります。
ベッドなどの近くには大きな家具を置かないようにしましょう。
窓ガラスが割れて飛び散らないように、カーテンをしめたり、
飛散防止シートを貼るのもケガ防止に有効です。
懐中電灯やスリッパなどをベッドのそばに置いておくのも良いでしょう。
食器棚の転倒防止のため、重たいものは下へ、軽いものは上へ入れるようにしましょう。
食器棚の扉が観音開きのタイプの場合は、取手をひもで縛るか耐震ロックをつけて
地震の際に開かないようにしましょう。
普段あまり使わないガラスや陶器の食器などは、
箱や深さのあるケースに入れて収納しておくと落下の際に破片が飛び散りにくいです。
また、調理器具を出しっぱなしにせず、使用後は片付けることを習慣にしましょう。
包丁や重たい鍋の落下は大変危険です。
廊下や玄関は避難の際に必ず通る場所です。
大きな鏡やガラス製の水槽、花瓶、大きな家具など、
倒れると避難の妨げになるようなものは置かないようにしましょう。
また、玄関の地震対策で見落としがちなのが下駄箱や傘立てです。
倒れたり下駄箱の扉が避難の妨げになる場合もあるので、
避難の妨げになる可能性があるようなら扉を固定したり、
置き場所を移動するなどの対策が必要です。
2、正しい避難手順
①もしも地震が起きたら慌てずにまずはテーブルの下など安全な場所に身を隠し、
揺れが完全に収まるまで待ちます。
②揺れが収まったら
・靴やスリッパを履いてケガを防ぐ
・暖房器具のコンセントを抜くなどの火の始末
・出火した場合は初期消火
・窓や玄関を開けて逃げ道の確保
・防災リュックをすぐ手に取れる場所に移動
・ブレーカーやガスの元栓を切る
・ラジオ等で正しい情報を得る
・必要に応じて避難所等への避難開始
いざという時に慌ててパニックにならないように、
普段から災害時の行動や連絡方法を確認しておきましょう。
特に小さなお子さまがいる家庭では、
日頃から地震が起こった場合の対応について話し合っておく必要があります。
避難場所が広い場合は、そこでの集合場所を決めておくと安心です。
各地域の避難場所は、市町村ごとに用意されている防災情報マップなどで確認できます。
Webなどでダウンロードできるものも多いので、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。
3、被災時に避けた方が良い行動
①電気のスイッチは押さない
大きな地震の際は要注意。電気回線に不具合が生じていると、火災が起こる可能性があります。
②ライターや着火マンを点火しない
ガスが漏れていると引火する危険があります。
③電話は極力使わない
緊急の場合を除き、回線がパンクするので電話の利用は控え、
SNSなどで連絡をとりましょう。
④基本的に車は使用しない
渋滞が発生すると緊急車両が通れなくなります。
⑤救助活動は1人で行わない
二次被害に巻き込まれる可能性があるので、救助活動は複数で行うといいでしょう。
・背の高い家具や倒れやすい家具は寝室以外に置くようにし、
L字金具や突っ張り棒などを使って壁に固定する。
・食器棚などの観音開きの扉は耐震ロックなどをかけて開かないようにする。
・玄関や廊下など避難経路に大きな家具や割れやすい家具を置かない。
・地震が起こった際に備えて、家族で避難場所や安否確認の方法を事前に確認しておく。
・地震が起こった場合、まずは安全な場所で揺れが収まるまで待つ。
揺れが完全に収まったら火の元を消し、余震や倒壊物に注意しながら避難を開始する。
被災時には二次被害を防ぐために、
避難前にするべきこととしてはいけないことがいくつかありました。
慌てず落ち着いて避難準備ができるように、家族で話し合い確認し合うことが重要です。
幼稚園や学校等で毎月様々な災害に備えた避難訓練を行うように、
家庭でも避難訓練を定期的に行うのはどうでしょうか。
お子さまとも確認しやすいですよね。
毎月避難訓練をしているお子さまの方が、正しい避難方法について詳しいかもしれません。